東北
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2024.03.10
Colors
おもてなしの心、
まっすぐ伝わるお餅の色。
うれしい時、悲しい時、
かしこまった時にも。
岩手県最南端に位置する、一関市。
この地方で今なお伝え継がれる食文化が、生活や季節の節目ごとに食されてきたお餅です。
なかでも出色なのが冠婚葬祭時に供される、「もち本膳」。
日本料理の最高格式といわれる本膳料理の一汁三菜をお餅だけで調えるとともに、口上の述べ方まで古来の形式と作法に則り供されます。
たかが、お餅。されど「一関 もちいろ」のお餅に、美味しさへの創意工夫を凝らす……
そのおもてなしの心に、日本食の真髄を見る思いです。
一関 もちいろ
東北 岩手県 一関市
「一関のもち文化」
一関地方のもち文化の歴史は、伊達藩時代にさかのぼります。当時、藩の命で毎月1日と15日に白い餅をついて神様に供え、無病息災を祈念する習慣がありました。しかし多くの農民は貧しく、供える餅は白くても、自分たちが食べるのはくず米に雑穀を混ぜた「しいなもち」。これをおいしく食べようと工夫を重ねるなかで、独自の多彩なもち文化が生まれたと言われています。