東北
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2024.03.10
Colors
“ムラサキ”の木霊で織りなす、
高貴の色。
慈しむほどに、時を経るほどに、
味わいを深めていく。
南部紫根染とは、希少さゆえに藩政時代は門外不出とされた植物・南部産“ムラサキ”を使う草木染です。
明治維新で南部藩の保護を失い一時は完全に途絶えた紫根染が、地元の努力によって甦ったのは大正5年のこと。
手絞りによる独創の模様と、絶妙の染めムラ。
そして時を経るごとに味わいを深めていく「南部 紫」の高貴な色彩が、この地に復活したのです。独自技法の火を消しはしない。
そのためにもムラサキの国産栽培にこだわっていく……
揺ぎない決意とともに、紫根染の伝統を守り続けます。
画像提供:有限会社草紫堂
南部 紫
東北 岩手県 盛岡市
「南部紫根染」
日本古来の染色のひとつで、南部地方(岩手県)には鎌倉時代に伝わったと言われる紫根染。江戸時代には藩の重要な産業として保護されていましたが、明治に入り衰退してしまいます。しかし大正5年に発足した「南部紫根染研究所」によって見事復活。現在は、研究所の中心メンバー・藤田謙さんが創業した「草紫堂」が、その伝統の色を守り続けています。